NSRに乗り始めて、最新の250ccが
すごく気になるんです。
というのは、
厳しいメーカー自主規制で
キッチリ40馬力に抑えらえた
ノーマルのNSRは
それまで乗っていた
Z1000の120馬力と比べると1/3程の
パワーなのですが、
十分に速く感じられ、
直線ではかなわないものの、
峠道などでは大排気量バイクを
追いかけまわすことができました。
そこで気になったのが
YZF-R25です。
目次
NSRとスペックを比べてみても大差ない?
最終型のNSR250Rと
YZF-R25の
最大出力と最大とトルク
車体重量を比べてみると
以下のようになります。
NSR250R(MC28)
最高出力 :40PS / 9,000rpm
最大トルク:3.3kgf・m / 8,500rpm
車体重量:157kg
YZF-R25
最高出力 :36PS / 12,000rpm
最大トルク :2.3kgf・m / 10,000r/min
車体重量:166kg
最高出力は大きく変わりませんね。
ざっくり説明すると、
最高出力は
エンジンが発揮する最高の仕事量の数値で、
どれだけの速さで
回転させられるかという事に
繋がります。
つまり
馬力は最高速度に関わってくる
という事です。
最大トルクは、
エンジンの回転する力量が
最も強い時の値一定の数値まで
どれだけ早く加速できるか
という事に繋がります。
つまり
トルクは加速に関わってくる
という事です。
車重が軽く、最大トルクの大きい
NSRと比べてみて、
強力な加速感は無く、
到達する時間に差はあれど、
到達できる最高速に
大差はないという事になります。
参考までに下記の動画だと
マフラーとタイヤ交換ぐらいで
192km/h
をマークしています。
こうやってスペックを見比べたり、
サーキット走行動画を見てると、
ライトカスタムでも
十分に楽しめるバイクじゃないのかな?
と期待してしまいます。
デザインや質感がイイ
YZF-R25は
2014年に初めて発売されたバイクで、
2008年に発売された
カワサキ Ninja 250Rや
2011年に発売された
ホンダ CBR250Rと比べると
後発です。
写真提供:
YAMAHA YZF-R25 放浪の旅
その為、スペック的にも
優れているのだと思われますが、
スタイリングもかなり良いです。
何が良いって?
YZF-R25はインドネシア生産ですが、
東南アジアっぽさが感じられません。
特にヘッドライトまわりです。
以前からタイやマレーシア、
インドネシアなどでは
日本のバイクメーカーが
現地生産モデルを作っていましたが、
決定的にダサかったのが
ヘッドライトまわりです。
フルカウルで一見レーシーなのに
なんだかアカ抜けないデザイン・・・
東南アジアで
現地生産されたバイク感を
かもし出していました。
正直、
初代Ninja250Rや前期型CBR250Rを
見た時はこんなに人気が出るとは
思ってもみませんでしたw
そんな中YZF-R25は
ワイドアンドロー(ワイドナックル)
なアッパーカウルデザインや
左右に大きく分かれた
デュアルヘッドライトの
採用してきました。
うん、カッコいい。
写真提供:
YAMAHA YZF-R25 放浪の旅
これがカッコいいと思うのは
やはり私だけではなかったようで、
モデルチェンジ後の
Ninja250や(発売はNinja 250の方が早かったですが)
CBR250RRのデザインは
少なからずYZF-R25の影響を
受けていると思います。
YZF-R25はこのように
250ccクラスのハイパワー化や
デザインに大きな影響を
及ぼしたと言える存在でしょう。
YZF-R25(前期型)試乗インプレ
またがった瞬間の感想
またがった瞬間に若干
「重い」と感じました。
実はYZF-R25に試乗する前に
MT-07にも試乗していたのですが、
MT-07の軽さにビックリして
影響を受けたのか、
普段乗っているNSR250Rと比べて
そう感じたのかはわかりません。
とにかく、
「ん?ちょっと重い?」
と感じました。
とはいっても
初心者や小柄なライダーが
苦労するような重さではありません。
そして、ポジションはNSRと比べると
ハンドル位置がはるかに高く、
ひざは曲がらない位置に
ステップがあります。
しかしながら
身長176cmの私が
少し前傾になりますから、
ちょうどオールマイティな
良い感じのポジション
と言えるのではないでしょうか?
これは楽そうだなと感じました。
走りはじめの感想
試乗のルートは
街中を抜けて幹線道路を走り、
戻ってくるルートでした。
エンジンを掛けると
トトトッと心地の良い
ツインサウンドです。
クラッチをつないで
いざスタートしてみると
とても滑らかな発進。
そして『質感』が良いなと
感じました。
最近の125cc、250ccクラスは
海外生産。
このYZF-R25も
インドネシアで製造されています。
これまでに乗った海外生産の車種は
クラッチレバーや
チェンジロッドなど直接操作する部分に
ガタやしなりが発生して
「安っぽいな」
と感じさせることが多かったのですが、
YZF-R25には
そういった印象はありませんでした。
乗り心地も良く、
むやみにサスペンションが
柔らかいという事もありません。
交差点でも
不安なくスムーズな操作ができます。
幹線道路まで街中を抜けるルートは
非常に快適で、
どこまでも走っていけそうな感じがしました。
エンジンの回転を上げてみての感想
4車線の幹線道路に入り、
アクセルを開けてみます。
アクセルを開けていくと、
ブワーン!と音は結構うるさいです。
そして、だいたい10000rpmぐらいまでは
単調に加速していきます。
「まだか?まだか?まだ回転上がりきらない??」
という感じです。
10000rpmを超えたあたりで
パワーの変化は確かにあります。
速いと感じれるレベルです。
レッドゾーンは
14000rpmからなので、
10000rpmを超える回転を
キープして走ってみました。
確かにこの回転数だと速い。
でも、
メッチャウルサイwww
心地の良いレーシーなサウンド
とは言い難い、
不安になるだけの音です。
あと、アクセルを全開にすると
ブレーキレバーから
指が離れてしまう程
アクセルを開けないといけないですし、
10,000rpmからの
回転数の落ち込みは
切れが良くないので、
エンジンブレーキが
あまり効いていないように感じます。
サーキットでならまだしも、
街中や峠道で
この回転数をキープして走るのは
問題アリでしょう。
期待は
あまりしすぎないように
していましたが、
パワーはともかく、
もう少しトルクフルに加速して欲しい
というのが
正直なところでしょうか。
YZF-R25(後期・2019年MC後)レンタルインプレ
2019年に倒立フォークの装備、
カウル形状の変更、
フル液晶デジタルメーターなど
マイナーチェンジが加えられた
YZF-R25
今回は丸一日レンタルしての
インプレです。
見た目が大きく変わったYZF-R25
2019年の春に
マイナーチェンジしたYZF-R25
大きく変更されたのは
フロントフォークが
倒立タイプに変更されたこと。
やはりフロントフォークが太くなると
見た目ががっちりして迫力が出ます。
倒立タイプのフロントフォークは
腰下重量軽減とか
フロント周りの剛性アップとか
その恩恵は色々と言われますが、
サーキットで乗り比べないと
素人が効果を実感することは
難しいでしょう。
そしてカウル形状。
マイナーチェンジ前は
逆スラントだったフロントが
スラントノーズになっています。
メーカーはYZF-R1M風だと
言っていますが
YZF-R1Mと比べると
ヘッドライトがデカいので
ちょっとイメージは遠いかと
私は思います。
個人的にはMC前の
逆スラントの方が好みです。
アッパーカウル中央の
穴は貫通していて
レースをする人たちは
これを利用加工して
エアクリーナーBOXへの
走行風の導風、
つまりラムエアインテーク
の入り口として
利用するそうです。
また、カウル形状の変更と
ハンドル位置が下がったことで
最高速がアップしているそうです。
メーターは
デジアナからフル液晶の
デジタルメーターに変更。
ギアポジションや燃費計も
表示されます。
見やすいですが
メーターの見た目も個人的には
MC前のデジアナの方が好みでした。
乗った印象はMC前と変わらない?
今回は丸一日じっくりと
乗り回してみましたが、
正直言って
マイナーチェンジ前の
試乗車に乗った時の印象と
変わりませんでした。
まずは
とにかくうるさくて
トルク感のないエンジン。
確かに回せば速いのですが
最大トルク回転数10000rpm
最高出力回転数12000rpm
とパワーバンドが狭く
実際に10000rpm付近を
キープして走ってみると
エンジンが壊れそうな
唸り音で不安になり、
ビリビリとした振動が激しく
手もしびれてきます。
またパワーバンドに入っても
トルクの波を感じることはなく
ダラ~っと
加速している感じがします。
以前乗った
CBR250RR(MC51)では
最大トルク回転数11000rpm
最高出力回転数12500rpmと
YZF-R25よりも高回転で
パワーバンドも狭いですが、
不安を感じるような音や振動は
ありませんでした。
低回転でのトルク感も
CBR250RRやNinja250と比べて
スカスカした印象。
ブレーキも相変わらず
効きが悪い印象。
キャリパーとマスターシリンダーの
組み合わせが悪いのか
かなりフワフワした感じで
制動力も弱めなので
街中などでの急ブレーキには
不安があります。
峠のコーナー前では余裕をもって
ブレーキングし始めますが
その間にエンジン回転数が落ち込み
トルク感を失うので
遅いし、曲がりにくいです。
あと、非常に細かい部分ですが
スイッチがなんだかチープ。
操作感もおもちゃみたいです。
シートは柔らかすぎず硬すぎず
SS250としてちょうど良いと思います。
タンデムシート下は書類ぐらいは
入りそうです。
車載工具はシート裏にあります。
個人的には不満
CBR250RR、Ninja250、
GSX250Rとライバル車を
乗り比べてみても
不満点の多いYZF-R25ですが
街中でも峠でもよく見かけます。
人気のある証拠でしょう。
まぁエンジンブン回して
大きな音がする方がいいという人も
いるでしょうし、
あの音がいいという人もいるでしょう。
ブレーキタッチもカチッとしてるのが
嫌いという人もいるでしょう。
実際GSX250Rは私の場合、
ブレーキがよく効くし
ブレーキタッチもすごくいい
と私は思いましたが
貸出店のスタッフさんは
「ブレーキがすぐロックするので
注意してくださいね。」
とおっしゃっていました。
YZF-R25の感覚で
GSX250Rのブレーキをかけたら
ロックすると思います。
・・・でもやっぱり
YZF-R25は全体的に
雑な印象を私は持ってしまいます。
燃費と航続距離
今回の走行距離は275.2km
メーターの燃費計は
30.3km/Lでしたが
給油してみると9.73L入ったので
約28.2km/L
タンク容量は14Lなので
一回の給油で
390kmぐらい走れそうです。
YZF-R25まとめ
スペックや装備を見ると
申し分のなさそうなSS250
YZF-R25ですが
実際乗ってみると
私は不満だらけでした。
今回はGSX250Rと
連日で乗り比べたのですが
印象は見事に真逆でした。
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あわせて読んでみて下さい。
最後まで読んで頂き、 ありがとうございます。