私はこれまで色々乗ってきて、
ツーリングに使う大型バイクは
パイプハンドルで
カウルの付いたモデルが
良いと考えています。

パイプハンドルなら
ポジションは
自在にカスタムできますし、

走行風が当たらないというのは
圧倒的に楽です。

しかし、
前回ご紹介したCB1300よりも
車体が軽量コンパクトで
エンジンにパワーに余裕がある方が
良いという人も
いるんじゃないでしょうか?

そんな視点で候補にあがるのが
今回ご紹介する

FZ-1 FAZERです。

FZ1 FAZER

 

YZF-R1エンジンのストリートファイター FZ1 FAZER

FZ1 FAZER(フェーザー)と
FZ1(カウルなしモデル)は

私がZ1000購入した時にも
候補にあがったバイクです。

FZ1 FAZERは
ヤマハのSSモデル
YZF-R1のエンジンをベースに
作られたネイキッドモデルです。

ヨーロッパの方では
1990年代の後半ごろから
レーサーレプリカや

今でいうところのSSといった
フルカウルバイクから
カウルを取り払って
パイプハンドルをつけるカスタムが
流行していました。

そういった人たちは
何を目的に
そんなことをしていたかというと、

ウィリーや
ジャックナイフ(フロントブレーキでリアタイヤを浮き上がらせる技)、
テールスライド走行を
するためです。

今でこそ
『エクストリームバイクスタント』
なんて公式に
世界大会ができてしまっていますが、

1990年代当時
『エクストリーム』
といった公式競技はなく、
夜な夜な
人通りの少ない倉庫街なんかに
集まって
技を披露しあっていました。

そんなカスタムバイクは
『ストリートファイター』
という呼び方がされていました。

ちなみに、
そのまんま名前につけられたのが、
DUCATI Superbikeから
カウルを外してパイプハンドル装着の

『DUCATI STREETFIGHTER』です。

そして、
いち早くそういうユーザーニーズに
ヤマハが答えたのが

2001年発売の
FZ1 FAZERの先代モデルである

『FZS1000 FAZER』でした。

(アメリカ向けにはこのFZS1000FAZERの時代から『FZ1』という名前で販売。)

FZS1000

▲FZS1000
By Arkadiusz Zarzecki
GFDL, CC-BY-SA-3.0  CC BY-SA 2.5 via Wikimedia Commons

 

エンジンはヤマハが誇る5バルブエンジン

ヤマハは1985年に

1シリンダーに吸気3、
排気2の5バルブ、
前傾45度の
4気筒エンジンを世界初で搭載した
FZ750というモデルを発売し、

この機構を『GENESIS』と名付けます。

5バルブエンジンは
通常の4バルブと比べて、

  • 燃焼室が球状に近い
  • バルブ配置が鋭角
  • プラグ周りの容積が大きい
  • 全体的にコンパクト

といった特徴を持っていて、
より大きなパワーとトルク、

そして燃費の経済性を
両立が可能とされています。

1シリンダーに5バルブですから、
20バルブ4気筒エンジン
という事ですね。

GENESISエンジンは
改良を加えられながら
FZR750、FZR1000、
YZF1000サンダーエースなどへ採用され、

5VY型のYZF-R1まで
ヤマハのトップクラスバイクに採用され、

YZF-R1エンジンベースである

FZS1000 FAZER、

FZ1 FAZER

も同じ機構を持つエンジンです。

 

前モデルFZS1000 FAZERはスチールフレーム

そんなYZF-R1譲りの
スポーティな高出力エンジンを
搭載しておきながら、

FZS1000のフレームはスチール製パイプフレームでした。

FZS1000はイギリスを中心に
大ヒットバイクになっています。

当時はイギリスの

付加価値税(VAT)

がまだ整理されておらず、
アルミフレームに比べて
スチールフレームのバイクであれば
税金が格段に安かったという話を
聞いたことがあります。

真意はわかりませんが、
R1エンジンをあえて
スチールフレームに搭載したのは
この為だったのかも
しれませんね。

 

FZ1 FAZERは日本国内仕様がほとんど

2006年にFZS1000 FAZERは

FZ1 FAZER

へとフルモデルチェンジされました。

アルミフレームに倒立フォーク、
軽量5スポークホールの採用など

よりYZF-R1のストリートファイターに
近い状態になっています。

FZ1 FAZER

By Aneesh JoyCC BY 2.0 via Wikimedia Commons

 

同時に
アッパーカウル(フロントカウル)
のないFZ-1も登場しています。

FZ-1

Arkadiusz Zarzecki GFDL CC BY-SA 3.0 via Wikimedia Commons

 

しかし、翌2007年には
日本国内モデルが販売開始され、

フルパワーの
逆輸入車の正規取り扱いが
終了してしまいます。

Z1000購入時私はこれを知らなかったので、

新車を見比べていて

「なんだかFZ1の方が、かなり安いなぁ」

と感じたのを覚えています。

今思えば
FZ1の新車は全て国内仕様だったため
大幅に安かったのですね。

フルパワー仕様のFZ-1 FAZERは

150PS/10000rpm

に対して

国内仕様のFZ-1 FAZERは

94PS/9500rpm。

56匹も馬が逃げてます!

 

FZ1 FAZERのフルパワー化は簡単?

と、まぁたった1年しか
正式輸入されていないので
FZ1 FAZERのフルパワーモデルは
中古車市場でもタマ数が少ないです。

ほとんどが日本国内仕様です。

中にはECU(コンピュータ)を
EU仕様に交換してあるから
スピードリミッターが効かず

『フルパワー仕様』

と謳っているお店もあります。

昔と違ってインジェクションだから
ECU設定で大幅に出力が変わるのかな?

そこで、
ちょっと調べてみたのですが、

国内仕様のFZ1 FAZERでも
フルパワー化は
結構簡単にできてしまうようです。

リンクを貼っておきますが、
フルパワー化
については自己責任でお願いします。

故障の発生や
メーカー保証が受けられなくなった時
などの責任はもてません。

[blogcard url=”https://matome.naver.jp/odai/2143252194319776801″]

 

FZ1 FAZER GooBikeでみる中古バイク価格は?

国内仕様と逆輸入仕様で
10万円~20万円の価格差が出ています。

国内仕様が発売されたのが
2007年で、

初期型の2006年式は
逆輸入車となり
年式が古くても高値のついた車両が
見受けられます。

ヤマハ FZ−1 FAZERの価格相場 | 新車・中古バイク情報 GooBike(グーバイク)

 

FZ1 FAZERまとめ

中古バイクを見ていると
50万円前後で走行距離も少なく
キレイなモデルが
たくさん見つかります。

Z1000と比べてもカウルが大きく、
高速ツーリングでの防風性も
高そうです。

国内仕様であっても
フルパワー化は簡単な作業で
できてしまいそうですし、

R1譲りの倒立フォークや
アルミフレームの採用で
峠道などのワインディングでも
高い運動性能を
発揮できそうです。

うーん、気になる!

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最後まで読んで頂き、
ありがとうございます。