隼やZX-14Rといった
いわゆるメガスポーツクラスの
話をするときに必ず出てくるのが、
今回ご紹介する
CBR1100XX
スーパーブラックバード。
ホンダは後継車を
出すこともなく、
このジャンルの新型モデル開発の
噂も聞きません。
ふと気づけばお手頃な価格で
中古バイクが出回っていて
気になります。
目次
最高速至上主義時代の火種
GSX1300R 隼やZX-14Rといった
各メーカーのハイパワー至上主義
最高速300km/h超えへのこだわり、
これらに火をつけたのは
CBR1100XX
スーパーブラックバード、
このバイクの出現に
よるものでしょう。
それまでの
ハイパワー、300km/h超え
というと、
雑誌ROAD RIDERなどに掲載される
カスタムされたZZR1100が主役で、
カスタムビルダーが競い合って
いたものでした。
そんな中で発売された
CBR1100XX
スーパーブラックバード。
雑誌 ヤングマシンによるテストでは
ミラーを取り外し、
タイヤを交換しただけで
実測303km/hを達成。
この『実測」というのがポイントで
カスタムZZR1100でも
メーターでは300km/hだけど、
実測では300km/h出ていない
と言われていたので、
当時非常に注目を浴びたのでした。
▲初期モデルのCBR1100XX
By Leonhartsberger (próprio trabalho) [Public domain], via Wikimedia Commons
最高速に特化したバイクではない
実は、CBR1100XX
スーパーブラックバードの
開発にあたっては、
ただパワーや最高速度だけを
追求したわけではなく、
世界最高性能のスーパースポーツ
を目指したという開発背景があります。
ホンダの考える
世界最高性能のスーパースポーツ
というのは、
いかなる速度域でも
エンジン回転域でも
充分なパワーを発揮できる
絶対的な動力性能。
大排気量車であっても
軽快なハンドリングや
高い安定性を実現する機動力。
そして、
この性能を快適に楽しめる。
これらを
併せ持っているものこそが
スーパースポーツと
呼べるものであり、
開発目標として具体的な
10項目が設定されて、
開発されました。
- 空力性能と動力性能の高さが一瞬でわかるデザイン
- 感動できる加速性能
- 高速走行時でもスムーズで安定したコントロールができる
- ミドルクラスマシンに匹敵するシャープで扱いやすいハンドリング特性
- Dual Combined Brake System(D-CBS)による必要十分かつコントロールしやすいブレーキシステム
- デュアル・シャフト・バランサーによる上質な振動フィーリング
- 空力性能によって高速走行時の快適性を持つこと
- 使うほどに、走り込むほどに愛着の湧く造り込み
- 夜間走行時でも視界を確保し、安心感が得られるライトシステム
- 市販の量産バイクで史上最速であること
結果としてホンダは当時の
世界最高のトップスピードと
加速性能を実現し、
ホンダが目指した
世界最高性能のスーパースポーツは
具現化されたのでした。
CBR1100XXスーパーブラックバードGooBikeでみる中古バイク価格は?
GooBikeの相場表を見てみると
30万円台から50万円台の
中古バイクが多く、
リーズナブルな価格帯です。
ホンダ CBR1100XX の価格相場 | 新車・中古バイク情報 GooBike(グーバイク)
300km/h出せる乗り物の価格としては
これほどお値打ちな物は無いのでは?w
リーズナブルな理由は?
CBR1100XX
スーパーブラックバードが
デビューしたのは1996年。
考えてみれば私の乗っている
NSR250Rと同じ年式で
20年以上も前のバイクです。
最終型も2007年で生産終了なので
10年以上前のモデルと
いうことになりますから、
「単純に古くなった」というのが
一番の理由でしょう。
そして、
一時代を築き上げたとはいえ、
やはり人気では
隼やZX-14、ZX-14Rに
かないません。
初期モデルは電気系統の故障に注意
古いモデルとなると
故障やトラブルが
気になると思いますが、
エンジンを中心とした
ハード面は少々走行距離が
多いバイクであっても
問題はあまりないようです。
しかし、
初期モデル(1996年~1999年)
この頃のホンダのバイク全体的に
レギュレーターが故障しやすいです。
レギュレーターは
発電された電圧を
安定させる為の部品ですから、
これが壊れると
過剰な電圧が各部にかかり、
バッテリーをはじめとした
電気系統が故障します。
中期モデル以降の冷却フィン付きの
レギュレーターに交換したり、
電圧計の追加などで対策しましょう。
20年前の最新装備D-CBSとフューエルインジェクション
当時の最新技術が
今となっては色あせており、
邪魔とも思えることもあります。
中でも
Dual Combined Brake System
略してD-CBSという
前後連動ブレーキ。
現代の前後連動ブレーキのように
ABSやECUとの連携が
できているわけではなく、
細やかな作動ではありません。
スポーツ走行時には
サスペンションが
思った通りに動かず、
曲がりにくいというデメリットが
あるのです。
D-CBSは当時から賛否両論で、
キャンセルキットも
発売されていたほどでした。
By Richard Schneider [GFDL or CC-BY-SA-3.0], from Wikimedia Commons
また、
1999年以降の中期モデル以降は
キャブレターから
フューエルインジェクション
(PGM-FI)に変更されていますが
実はスペック上のパワーは変わらず、
燃費が悪くなっています。
さらに、
2001年後期モデルになると
排ガス規制を受けて
164PSあった最高出力が
152PSに抑えられてしまいます。
▲中期モデルのCBR1100XX
テールカウルにPGM-FIのロゴが入っています。
By User:AB12 (JAWP) [GFDL or CC BY-SA 4.0], via Wikimedia Commons
おすすめは初期のキャブレターモデル
当時の最新技術が惜しげもなく
注ぎ込まれた、
CBR1100XX
スーパーブラックバードですが、
コンビブレーキや
フューエルインジェクションは
まだまだ発展途上でした。
エンジンが全体的に滑らかになり、
扱いやすくなったのは
中期モデル以降の
フューエルインジェクションモデル
と言われていますが、
車体価格の安さから考えても
メンテナンスのしやすい
キャブレターの初期モデルを
私はおすすめしたいです。
D-CBSについては
キャンセルキットを装備したり、
キャリパーごと交換したりと解除
する方法はいくつかあるので、
カスタムしてみるのも
良いかもしれませんね。
それから2001年以降モデルの
最終型には、
国内向けモデルもありますから
確認するようにしましょう。
うーん、気になる!
バイクの乗換えを考えている人は
バイク王で
評判・口コミよりも高く売る方法
を試してみて下さい。
最後まで読んで頂き、
ありがとうございます。