レンタル819年間会員
マイガレ倶楽部を利用しての
インプレッション レポートです。
今回は
CRF1000Lアフリカツイン
DCTモデルです。
大排気量のオフロードモデルも
DCTも初めての運転でした。
目次
DCTとは?
まずDCTって何だろう?
ってところから入ります。
DCTは
デュアル
クラッチ
トランスミッション
の英略で、
数あるオートマの
種類の一つです。
デュアルクラッチの名の通り
1-3-5速/発進用クラッチと、
2-4-6速クラッチの
2つのクラッチが連動しており、
スムーズなシフトチェンジが
実現されていて、
DCTはクラッチレバーや
チェンジペダルの操作が必要ない
オートマチックですが、
マニュアルトランスミッションの様に
スポーティな走行にも対応できます。
車では2000年代初頭から
BMWやフォルクスワーゲン、
フェラーリなどといったメーカーが
採用していましたが、
バイク用としては
ホンダが2010年に発売した
VFR1200F DCTが
世界で初めて採用したモデルです。
まぁ簡潔に言うと、
変速ショックや
変速のタイムラグが少ない
スポーツ走行も可能な
新世代オートマです。
CRF1000L DCTは
オートマなので当然
クラッチレバーは
ありません・・・
あれ?レバーがあるw
実はこれ
パーキングブレーキです。
エンジンを切ると
自動でニュートラルに
なってしまうため
坂道に駐車する場合などに
使います。
シフトペダルもありませんが
実は純正のオプションで
専用のシフトペダルが
用意されていて、
装着すれば
足での操作も可能になります。
[blogcard url=”https://www.honda.co.jp/bike-accessories/CRF1000L/shiftpedal/index.html”]
標準のMTモード時は
左側スイッチにある
プラス・マイナスボタンの
操作で変速します。
ATモードの場合でも
このスイッチは有効で
シフトアップ、
シフトダウンが可能です。
オフ車度高めのアドベンチャー
アフリカツインという名前は
パリ・ダカールラリーに参戦した
NXR750のレプリカモデルに
与えられたペットネーム。
その名前を受け継いでいる
CRF1000Lアフリカツインも
本格的なオフロードもOKな
アドベンチャーツアラーに
なっています。
故にシート高は870mmと高い。
身長176cmでもつま先立ちです。
シートポジションは
2段階調整になっていて、
1段下げると850mmになります。
しかしサスペンションが
しっかりしていますので
両足がべったり
とはいきませんでした。
リアサスペンションは
プリロード調整が
ダイヤルで出来るので
最弱にしましたが足つきに変化が
出るほどではありませんでした。
ホイールはスポークメッシュ
標準タイヤはロードタイプですが
ブロックタイヤに履き替えれば
本格オフロードコースも走破できます。
ブレーキはラジアルマウントされた
4PODキャリパーとダブルディスクに
なっていて、ABSも
もちろん装備されています。
リアブレーキにも
ABSが装備されていますが
こちらはスイッチで
OFFにすることができます。
左側のスイッチが
リアブレーキのABSキャンセル。
右側のGのボタンは
クラッチ制御がオフロードに適した
レスポンス重視になるとのこと。
つまり半クラッチをあまり使わないで
スパっとクラッチを切ったような
特性になるようです。
多機能だけどもう一歩
アドベンチャーバイクなので
メーター機能も充実しています。
スピード、タコ、燃料計、
時計、ギアポジション、
トルクコントロール、
その下は切換え式になっていて
外気温とエンジン始動からの経過時間。
瞬間燃費、平均燃費、平均速度
この部分は燃料計が残り1になり
点滅が始まると
燃料残、走行可能距離、
減算トリップメーターにも
切り替えられます。
航続距離計が
燃料残が減ってからでないと
表示できないのは不満点でしたね。
常に確認できた方が
ツーリングはしやすいはずです。
その下はオドメーターと
トリップAとB。
さらに下は水温計です。
DCTは
Dモード、
3段階のSモード、
MTモードが選べます。
Dモードは低回転で
どんどん変速して
燃費を稼ぐような
走り方になります。
Sモードは段階に応じて
回転数が高めに変速されます。
R/Mボタンを押せば
MTモードとATモードを
切り替えることができます。
ライト類は
ライセンスランプ以外LEDです。
シート下はETCと
書類を入れれば
いっぱいになります。
リアキャリアは
パニアケース対応の
ゴッツいのがついています。
思ったよりは乗りやすい
スペックを見てみると
エンジンは
95PS / 7,500rpm
10.1kgf-m / 6,000rpm
車重は240Kgと
大排気量らしいスペック。
シート高も前述した通り
高いので乗りにくそうですが
いったん走り出してしまうと
思ったよりも軽く感じられ、
トルクがしっかりしているのと
オートマなので
エンストの心配がなく
意外とフレンドリーに思えます。
市街地
クラッチレバーを
握らなくてもいいので
渋滞でもそんなに
ツラくはありません。
足つきは悪いですが
チェンジペダルを
操作する必要がないので
左右の足を組み替えることがなく
フラついたりすることも
少なくなります。
ただしハンドル幅が大きいので
すり抜けがやりにくいです。
ハンドルがよく切れるので
Uターンなども
しやすいと思います。
高速道路
カウルとスクリーンによる
防風性が高く、
車体も大柄なので
すごく安定した走りができます。
ただ、
ナックルガードが
デザイン優先なのか小さめで
高速ではほとんど動かさない
左の拳がつって痛かったです。
オフロード車なので
仕方がないけれど
ギア比の関係でスピードを出すと
回転数は高めになるので
燃費が気になる。
燃費走行で巡行を続けるなら
オートクルーズが
ついていればなぁと
思いました。
峠道
峠道はゆっくり走るなら
問題ありませんが、
ある程度速く走ろうと思うと
慣れが必要だと思います。
ATモードだと、
自分が思っていた
ギアと違っていることも多いので
ギアポジションを確認したり、
コーナーの侵入前で静かに
シフトアップされたりするので
確認と操作で
頭がいっぱいになります。
MTモードで走ればよいのですが
左手のボタン操作が慣れるには
時間がかかりそうです。
ハンドリングは
トラクションコントロールが
ついているので、
アクセルを開ければ
きちんと起き上がってくれるので
コケる気はしないんだけど
オフ車というせいもあってか
私はイマイチ
うまく曲がれませんでした。
本来オフロードでは
足を前に出して
コーナーを曲がるので
左カーブで足を出していても
手元でシフトチェンジできるのが
DCTの利点なのでしょうね。
燃費と航続距離
燃費はメーター読みで
23.2km/L
今回はバイクに慣れるのに
時間がかかり、
かなりセーブして走ったので
カタログのWMTCモード値よりも
燃費が良いという結果です。
300km程走った時点で
燃料計は1目盛りになっていましたが
燃料タンクの容量は18Lで
計算上は400kmくらい走れそう?
CRF1000L アフリカツインまとめ
標準では
ロードタイヤを装着しているので
MT-09トレーサーの様な
ツーリング向けのバイクを
イメージしていたのですが、
実はかなりオフロード寄りな
味付けのバイクでした。
DCTもかなりよくできた
オートマチック
トランスミッションで
変速ショックもほとんどなく
街乗りや高速では良いのですが
変速ショックが無いので
いつのまにか高めのギアに
変速されていることに
コーナーの直前まで
気が付きにくいなど、
MTモードの操作とあわせて
慣れが必要だと思いました。
ツーリングバイクとしては
もうちょっと高速での回転数を
落とすことができれば
燃費走行が快適になりそうです。
普通ならスプロケ交換で
対応できそうなところですが
電子制御に影響が出そうかな?
長距離と林道ツーリングを
楽しむ人向けのバイクかな
と思います。
バイクの乗換えを考えている人は
バイク王で評判より高く売るマル秘術
コチラも
あわせて読んでみて下さい。
最後まで読んで頂き、
ありがとうございます。