今回はBMW G310R
レンタル819年間会員
マイガレ倶楽部での
インプレッション
レポートです。
BMWという高級ブランドが
623,000円(税込み)で買えて
普通二輪免許でも運転できる!
これだけ聞くとコスパは
非常に高そうですが・・・
目次
格安のBMWはインド製
BMWと言えば
高級車の代名詞であり、
その二輪車部門である
BMW Motorrad(モトラッド)の
バイクも同じように
高級輸入バイクの代名詞でしょう。
そんなBMW Motorradが
2017年に発売を開始したのが
ストリートファイターのG310R
価格はなんと
623,000円(税込み)と
カワサキZ250/400や
ヤマハMT-25/03と
同等の価格です。
とはいえ、
製造はTVSモーターという
インドのバイクメーカーです。
デザインは流石BMW
中国より南
インドより東のアジア地域、
つまり東南アジアで
作られたバイクと言うと
なんとも言えない独特の
安っぽいオーラが漂っていますが、
GS310Rに関しては
流石BMWと思うし
素直にカッコイイと思います。
倒立フォークや
ラジアルマウントキャリパー
ホワイトに塗装された
リアサスのスプリング
グラブバーやカウルなども
質感が高いです。
灯火器類はテール/ブレーキ&
ナンバー灯はLED
ヘッドライトやウィンカーは
ハロゲンです。
一番の不満点はブレーキ
見た目とBMWというブランドで
私もちょっと期待しすぎた感は
あるのですが、
このG310Rというバイクは
乗ってみると結構不満点は
多かったです。
その中でも
一番不満だったのがブレーキ。
まずはフロントブレーキ。
BYBREはbremboブレンボの
グループ会社ですが・・・
ラジアルマウントとは思えない
ふにゃふにゃブレーキ。
タッチはふわっと奥で効く感じ。
でも制動力も低い。
なんじゃこりゃ?
マスターシリンダーも
BYBRE。
レバー調整ができない上に
レバーの形状のせいか
グローブサイズXXLの私でも
レバーが遠いので
アクセルを開けている時や
直後の操作で指が届きにくい。
リアブレーキも
BYBRE。
リアブレーキは
ディスクブレーキなのに
ドラムブレーキみたいな
ペダルのあそびがあります。
あそびが大きく、効きも悪いので
リアブレーキはほとんど
使い物になりませんでした。
▼リアブレーキのあそび
前後ABSが付いているので
フロントブレーキを握りこんでも
リアブレーキを踏みこんでも
ロックすることはないのでしょうけれど
微細なコントロールは難しいです。
サスはアジアらしいセッティング
フロントフォークは
倒立フォークで
スポーティに見えますが
沈み始めはほとんど抵抗なくソフト。
というよりスカスカ。
リアもリンクレスの
シンプルなもの。
悪くはないけれど
特に良さも感じない。
こっちも柔らかめだと思います。
インドやアジア地域の道路では
舗装されていても
傷んでいるところが多く
こういう設定の方が
乗り心地は良いのだと思います。
特徴的なエンジン
エンジンについては
構造も特性も個性を感じました。
まずその個性的な構造というのは
前方吸気後方排気のレイアウト。
メリットとしては
エンジン熱の影響を受けずに
冷気を吸入しやすいというのがあります。
暑い東南アジアでは
有効なレイアウトと言えるでしょう。
これ見よがしな
『BMW』と『DOHC』ロゴ
昭和かw
エンジン特性は
- 25 kW(34PS)/ 9,500 rpm
- 28 Nm(2.86kgf-m) / 7,500 rpm
というスペックから見ても
単気筒にしては高回転型。
排気音もドコドコドコという感じではなく
ビューンとかギューンといった感じ。
吹け上がり方は気持ちよく
CBR250RRと似た感じ。
でも回転の落ち込みは
キレが悪い。
YZF-R25みたいな後を引く感じで
エンブレも思ったより効かない。
なのでトコトコゆったりというより
高回転をキープして
スポーティに走るのが似合うバイクです。
ガソリンはレギュラーが使えます。
足つきは良くで小柄な人向け
シート高は785 mmで
足つき性は良いです。
ただ身長176cm、体重60kgの私では
膝が曲がるレベルで、
ステップに足を置いた感じも
「膝がちょっと上にくるなぁ」
という印象で
小柄な人向けなポジションだと思います。
ハンドルは
高すぎず低すぎずで
個人的には好きです。
タンクはプラスチックカバーなので
マグネット式の
タンクバッグは使えません。
メーターはデジタル液晶。
タコメーターは上にある方が
見やすいかな?
シフトインジケーターも
左にある方が・・・
と、個人的には
スピードメーターを中心にして
上下左右全部逆の方が
見やすいと感じました。
まぁこれは慣れでしょう。
燃費計や航続距離計も
備わっていて
ツーリングには便利でした。
軽くて扱いやすいけれど
単気筒がゆえの
車体重量159kgという軽量で
足つきも良いので
取り回しは非常に良いです。
しかしながら
ブレーキの効きの悪さや
キレの悪いエンジンで
ちょっとエンジンを回して走ると
不安がつきまといます。
かといって低回転が
心地よいエンジンとは言えません。
もうちょっと車体価格が
高くなってでも
各所グレードアップ
してほしいと私は感じました。
市街地
車体が軽く足つきが良いので
Uターン時など取り回しは良いです。
エンジンは高回転型で
低回転時のトルクは細く
信号でのストップ&ゴーなどで
エンストしやすく
多少の慣れが必要です。
街中でも
もうちょっとブレーキの効きが
良い方がいいんじゃないか?
私は感じました。
高速道路
エンジンは元気よく回りますが
軽量なネイキッドなので
風の影響が強いです。
フワフワと飛ばされてしまうので
気をつけなくてはいけません。
100km/h巡行するには
6速で6500rpmと高回転気味。
もちろん音と振動が大きくなるので
高速での長距離移動は
ちょっとしんどいかもです。
峠道
高回転をキープさせながら
峠道を走るにはもってこいの
エンジン特性です。
ただ、ブレーキとサスが
イマイチなので
積極的な走行は難しいです。
燃費と航続距離
燃費は走行距離と
ガソリン満タンにした
給油量で計算すると
27.7km/L
メーター燃費計読みで
30km/L
タンクは11Lあるので
1回の給油で270km以上は
走れそうです。
BMW G310Rまとめ
私としては期待外れ。
車体価格が安いとはいえ
BMWのブランドイメージの為に
ブレーキとサスはしっかりしたものを
装備してほしかったです。
期待外れという点では
単気筒310(313)ccという
エンジンに対して
オフロード車のように
低回転でトコトコ走れる
イメージを勝手に持ってしまったのも
良くなかったのかもしれません。
エンジンのフィーリングは
250ccのツインエンジンと
似たような感じで
高回転キープで峠を走るのに
向いていると思います。
そう考えると
ライバル車はZ250やMT-25で
同じぐらいの価格、エンジン出力で
車検がなくランニングコストの安い
Z250やMT-25の方が
私としてはおすすめです。
さらに言えば
車体価格はG310Rよりも
多少金額は高いし、
車検もあるけれど
Z400やMT-03も比較車種に入り
車体価格が高い分
パワーもあって、
ブレーキなんかも
しっかりしていると思います。
以上、参考にしてみて下さい。
また、
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あわせて読んでみて下さい。
最後まで読んで頂き、
ありがとうございます。